石油由来のプラスチック原料を使用した製品の処理方法は焼却するしかありません。しかし、焼却をすることで二酸化炭素が排出され、地球温暖化の原因となります。そのため、プラスチック加工業においては環境に適した原料を活用した製品開発が進められています。当社でも環境対応原料での製品開発を進めており、今回はそのうちの一つであるライスレジンについてご紹介いたします。
ライスレジンとは、お米由来の国産バイオマスプラスチックです。食用に適さない古米、米菓メーカーなどで発生する破砕米、カビが生えてしまった米など、飼料としても処理されず、廃棄されてしまうお米を有効利用したバイオマスプラスチック樹脂です。お米を最大70%まで混ぜることが可能で、石油由来のプラスチック含有量を大幅に下げることが可能です。また、使用済みのライスレジン製品を焼却する時に、排出されたCO2の一部を原料のお米が生産した時に吸収したCO2により相殺することでカーボンニュートラルも実現します。
ライスレジンを焼却処分するときにCO2が排出されますが、原料の米を生産する過程でCO2を吸収しているので、その分のCO2の吸収と排出が相殺されます。例えば、原料に20%のお米を含むライスレジンの場合、20%のCO2が相殺されることになり、100%石油系プラスチックを焼却した時のCO2排出量に比べ20%のCO2削減効果があります。
日本ならではのお米(非食用)を使用したバイオマスプラスチックです。原料の生産、製造ともに100%国内なので、安心感があるのに加え、高品質かつ石油相場や海外情勢に左右されずに安定した供給が受けられます。
生活協同組合コープさっぽろでは、現在店舗で配布しているプラスチック製の先割れスプーンやデザートスプーンなどのカトラリーを廃止し、ライスレジン(R)製のカトラリーに4月16日(火)より変更しています。コープさっぽろでは、昨年5月よりライスレジン(R)製のレジ袋を導入し、10月には全店で導入するなど、プラスチックの削減や廃棄される古米や屑米等などの活用に向けて取り組んでいます。さらなるプラスチックの削減や廃棄米の活用を考え、カトラリーを導入、有料化することになりました。これに伴い、店舗で無料で配布するプラスチック製品はなくなり、年間3.7tのプラスチックを削減できる見込みです。
出典:ライスレジン(R)製カトラリーを導入、有料化へ 4月16日より全店で導入し年間3.7tプラ削減へ
プラスチック成形ソリューションNaviを運営する東商化学は、お米を配合したカトラリー「ライスレジンカトラリー」の開発、生産を行っています。ライスレジンを配合したカトラリーは、外食産業等でインバウンド客も含めた自社のブランディングを行いたい、日本企業の皆様に採用されています。アップサイクルによる環境対応と自社のブランディングを進めたい日本企業の皆様には最適な製品と言えます。スプーンやフォーク、ナイフなど、多様な種類のカトラリーに対応できる原料となりますので、お気軽にご相談ください。
ライスレジン(お米)+PPカトラリーの一番の特徴は、環境対応に加えて日本企業にとってブランディングとして企業戦略に落とし込みやすいという点にあります。外食産業をはじめ「米」「日本食」に関わる皆様にとって、最適なカトラリーとなっています。
製品ブランディングのための刻印や形状変更など、特注対応が可能です。ご要望をお聞かせいただけましたら、最適な提案をさせて頂きます。 また、スプーンやフォークはもちろん、ナイフやピック、マドラーなど多様な製品に対応可能です。「こんな製品にお米配合のカトラリーが使用できないか?」というお考えがありましたら、まずは当社にご相談ください。
プラスチックカトラリーのトップメーカーとして活動してきた当社では、徹底した衛生管理のもと、ライスレジン(お米)+PPカトラリーの生産を行います。当社はFSSC22000を取得して事業活動を行っており、食品工場同等の品質・衛生管理体制を構築し、皆様にサービスを提供しています。
プラスチック成形 ソリューションNaviを運営する東商化学株式会社は、食品・医療・化粧品・理化学用プラスチックにおける課題解決により、皆様に選ばれ続けてきました。当社が培ってきた成形技術とノウハウを用いたソリューション提供により皆様の困難なお悩みを解決いたします。