近年では、二酸化炭素削減の取り組みとして再生エネルギーの使用や省エネ対策など、個人としても企業としても削減に向けた取り組みが求められています。そこで今注目されているのが「カーボンニュートラル」です。
カーボンニュートラルとは、二酸化炭素に代表される温室効果ガスの排出と吸収を同じ量にして、排出を実質ゼロにすることを指します。
カーボンニュートラルを実現するためには、吸収量を増やす取り組みとして森林の保護、排出量を減らす取り組みとして再生エネルギーの転用が重要になります。
しかし、吸収量を増やす取り組みは容易ではないため、排出量を下げる取り組みが求められています。
温室効果ガスが原因となり、「地球温暖化」現象が発生し、地球全体の現在の平均気温が上昇しています。地球温暖化の進行速度は、2030年〜2050年の間に世界平均気温が現在と比較し1.5℃上昇する可能性が高くなっています。このままの状況が続けば、更なる気温上昇が予測されています。
近年、地球温暖化の影響により国内外で様々な気象災害が発生しています。気候変動に伴い、乾燥地では干ばつ化が進み、雨が多い地域では洪水が増加、その他にも、生物、植物ともに生息することが難しい環境になっています
このような現象を受けて、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が2015年12月に京都議定書を継承し「パリ協定」が採択され、2016年に発効しました。
日本でも2030年度において温室効果ガス46%削減、50%の高みを目指すことを表明しています。
2050年に向けてカーボンニュートラルを実現するために、温室効果ガスの排出を削減する取り組みが必要になります。
(参考:環境省「カーボンニュートラルとは – 脱炭素ポータル」https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/)
バイオマスプラスチックとは、サトウキビやトウモロコシなどの植物由来の原料を用いて、作られた再生可能なプラスチックのことを指します。バイオマスプラスチックを焼却する際はCO2が排出されますが、原料である植物を育てる際に、植物が光合成でCO2を吸収するため、大気中のCO2の量に影響を与えることはありません。
バイオマスプラスチックは、主に2つの製法で作られます。まず1つ目は、サトウキビやトウモロコシ等の糖や油脂などの植物原料を発酵させて得られるエタノール等の中間原料から樹脂を合成する発酵法です。そして、2つ目は糖や油脂などの植物原料から樹脂を化学合成する化学合成法があります。国産のバイオマスプラスチック樹脂の製造計画も増えてきていますが、樹脂やその原料であるバイオエタノールやバイオナフサ等は多くを輸入に頼っています。
バイオマスプラスチックは、従来のプラスチックの原料である石油等の化石資源に比べて、バイオマスプラスチックは、比較的短いサイクル( 1~10年)で再生産することができる植物等の再生可能資源を使用しています。
生分解性プラスチックとは、使用時は従来のプラスチック同様の性質と機能を維持しつつ、使用後は微生物の働きによって生分解され、最終的には水と二酸化炭素に完全に分解されるプラスチックです。世界のプラスチック生産と比較した際に、リサイクルされているものは10%弱に過ぎず、埋め立てや自然界(海洋等)へ投棄されています。その影響もあり環境汚染が深刻化してる背景から生分解性プラスチックの開発が進められています。一般的なプラスチックは紫外線や摩耗などで形は崩れますが分子構造は安定なまま微粒子となって長期にわたり自然環境に残ってしまいますが、生分解性プラスチックではそのようなことが起きない自然環境に優しい性質から今注目を集めています。生分解性プラスチックのメリットはプラスチックの廃棄の削減はもちろんのこと、生分解して堆肥などに再資源にすることが挙げられます。プラスチック成形ソリューションNaviを運営する東商化学株式会社では、日本バイオプラスチック協会が認証するバイオマスプラ識別表示基準を満たす製品のみ表記が認められている生分解性プラマークの認証取得を目指し取り組んでいます。
このように、地球温暖化の進行を防ぐためにも温室効果ガスの削減は、欠かせない取り組みになります。そこでプラスチック成形 ソリューションNaviを運営する東商化学でも、❶再生エネルギー原料の使用と❷石油を使わない製造の促進の2つのアプローチで射出成形品の製造・開発に取り組んでいます。
バイオマスプラスチックは、焼却する際はCO2が排出されますが、原料である植物を育てる際に、植物が光合成でCO2を吸収するため、大気中のCO2の量に影響を与えることはありません。
生分解性プラスチックも同様に、使用時は従来のプラスチック同様の性質と機能を維持しつつ、使用後は微生物の働きによって生分解され、最終的には水と二酸化炭素に完全に分解される自然環境に優しいプラスチックになります。生分解性プラスチックのメリットはプラスチックの廃棄の削減はもちろんのこと、生分解して堆肥などに再資源にすることが挙げられます。
プラスチック成形ソリューションNaviを運営する東商化学株式会社では、日本バイオプラスチック協会が認証する生分解性プラマーク認証済みの製作実績が多くあります。当社でも、認証基準を満たすバイオマスプラスチック製品の製作に対応可能ですので、気軽にご相談ください。
当社では、製造工程からのアプローチとしてマスバランス方式の手法を採用しています。
化石燃料の使用による環境負荷の低減が社会的や企業的に求められている中、マスバランス方式の手法を使用することで、一度に化石資源からバイオマス原料に置き換えていくことは困難ですが、少しずつバイオマス原料の使用を促進させ、Co2の削減に貢献することができます。
>>>生分解性プラスチックとバイオマスプラスチックで知っておくべきこと
2.生分解性ポジティブリストをいただくことは可能でしょうか。
①カーボンフットプリント:製品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに⾄るまでのライフサイクル全体を通して排出されるGHGの排出量をCO2排出量に換算し、製品に表⽰された数値もしくはそれを表⽰する仕組み。
②ゼロカーボン:その名の通り炭素の排出をゼロにすることで「カーボンニュートラル」と同じ意味合いで使用されていることも多いです。または、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた施策として、環境省で進められている「ゼロカーボンシティ」という取組みの名称に含まれています。「ゼロカーボンシティ」とは、脱炭素社会に向けて、2050年までに二酸化炭素の実質排出量ゼロに取り組むことを表明した地方公共団体を指します。2021年10月29日時点で、479の自治体が“2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ”を表明しており、その取組み内容を公表しています。
③カーボンネガティブ:二酸化炭素の吸収量が排出量より多い状態を「カーボンネガティブ」といいます。CO2排出量から、森林などの吸収量、また除去量を差し引いてゼロとするカーボンニュートラルの状態よりも、さらに吸収量や除去量を上げ、全体として見た時に、吸収量が排出量を上回り、マイナスとなる状態のことを指します。
④カーボン・オフセット:日常生活や経済活動において、どうしても排出を避けることができない温室効果ガスもあります。この対策として考えられたのが「カーボン・オフセット」です。これは、他社が削減した温室効果ガスの量を「カーボンクレジット」として購入し、自社で排出量した温室効果ガス分を埋め合わせするという考え方です。
⑤カーボンフリー:温室効果ガスを排出しない、風力や太陽光発電といった自然エネルギーを使うことをカーボンフリーといいます。
上記のように当社では、環境に配慮した生分解性・バイオマスプラスチックの製造により、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを行っています。加えて、当社は、使い捨てプラスチックカトラリーの国内トップシェアメーカーとして培ってきたノウハウを生かし、多様な業界の皆様に選ばれています。24時間稼働で日産850万個の生産を実現する完全自動化ラインとFSSC22000に準拠した徹底した安全・衛生管理を武器に金型設計・製造〜射出成形、組立まで一貫対応しています。カーボンニュートラル実現に向けた、生分解性・バイオマスプラスチックを活用した射出成型品の開発も行っていますので、新製品開発の委託先をお探しの皆様、お気軽に当社に御相談ください。
プラスチック成形 ソリューションNaviを運営する東商化学株式会社は、食品・医療・化粧品・理化学用プラスチックにおける課題解決により、皆様に選ばれ続けてきました。当社が培ってきた成形技術とノウハウを用いたソリューション提供により皆様の困難なお悩みを解決いたします。