技術コラム

2024.8.7
環境対応プラスチック

バイオマスカトラリーのご紹介

バイオマスプラスチックとは?

バイオマスプラスチックとは、サトウキビやトウモロコシなどの植物由来の原料を用いて、作られた再生可能なプラスチックのことを指します。バイオマスプラスチックを焼却する際はCO2が排出されますが、原料である植物を育てる際に、植物が光合成でCO2を吸収するため、大気中のCO2の量に影響を与えることはありません。

バイオマスプラスチックは、主に2つの製法で作られます。まず1つ目は、サトウキビやトウモロコシ等の糖や油脂などの植物原料を発酵させて得られるエタノール等の中間原料から樹脂を合成する発酵法です。そして、2つ目は糖や油脂などの植物原料から樹脂を化学合成する化学合成法があります。国産のバイオマスプラスチック樹脂の製造計画も増えてきていますが、樹脂やその原料であるバイオエタノールやバイオナフサ等は多くを輸入に頼っています。

バイオマスプラスチックは、従来のプラスチックの原料である石油等の化石資源に比べて、バイオマスプラスチックは、比較的短いサイクル( 1~10年)で再生産することができる植物等の再生可能資源を使用しています。

>>参考:環境省「バイオプラスチックとは?」

>>技術コラム:バイオマスプラスチックとは?生分解性との違いも解説!

バイオマスマークを始めとする様々な認証制度の紹介

バイオマスマーク

バイオマスマークは、バイオマスの割合が「10%以上(乾燥重量)」で、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品のマークです。バイオマス度と言われる、バイオマス原料の使用割合によって、バイオマス10%、25%、30%などマークの表示を変えることも可能になっています。

>>参考:一般社団法人日本有機資源協会

バイオマスプラマーク

日本バイオプラスチック協会(通称:JBPA)の認定マークです。2006年より運用がスタートしたバイオマスプラ識別表示制度によって承認されました。基準の一つに、製品中のバイオマスプラスチック度が、25.0wt%以上のプラスチック製品という基準があります。

>>参考:日本バイオプラスチック協会

当社が開発したバイオマスカトラリーのご紹介

PLA25%+PS スプーン

PLA25%+PS スプーン

本製品はPLA25%+HiPSを原料とした環境対応スプーンです。PLA25%は石油由来原料の削減に役立つ原料であり、それに割れにくい特性を持つHiPSを加えることで従来のカトラリーよりも使用面でも優位性があります。

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BioPE25%+PP 計量スプーン

BioPE25%+PP 計量スプーン

本製品はBioPE25%+PPを原料とした環境対応計量スプーンです。BioPE25%は石油由来原料の削減に役立つ原料であり、それに耐油性・耐薬品性能が強い特性を持つPPを加えております。例えば健康食品のように昨今は栄養素を粉末として取るケースも増えており、その中でリモネンと呼ばれる成分はPSを溶かす作用があるために、PPが選ばれております。

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PLA100% フォーク

PLA100% フォーク

PLA(ポリ乳酸)100%のフォークです。PLAは植物由来の材料であり、バイオマス度がほぼ100%の環境対応材料です。植物由来のデンプンや糖を原料とし、産業用コンポスト条件での生分解性を有している原料です。透明性が高い点が特徴となります。

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澱粉+PP スプーン

澱粉+PP スプーン

澱粉+PPのスプーンです。植物由来原料の澱粉を配合したバイオマスプラスチックです。澱粉の配合比率は10%~50%と幅があり、用途・ご要望によって最適な配合比率にて成形します。PPがベースとなっているため既存設備を用いて成形が可能であり、設備投資等の初期コストを抑えることができ、かつCO2排出量の削減に貢献できます。

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バイオPP40% ストロー

本製品はバイオPP40%含有のバイオマスストローです。植物由来原料を使用していますが、使用感は通常のプラスチックストローと遜色なく、長時間水分に浸けておいても柔らかくなることはありません。

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